“グイド・トンマージ地方料理リーズ“『シチリア』
Guido Tommasi cucina regionale
出版社:Guido Tommasi Editore
2016年版、29×18cm、p.223
価格:¥8800-品切れの場合は中古を探します。その際は要見積もり。この価格は2025年9月14日現在のもの。
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有名出版社の力作の傑作地方料理シリーズ。独特の空気感のある美しい写真が特徴。
本の序文には、こんなことが書いてあります。
「“ゲーテは”旅エッセイ『Viaggio in Italia(1787)』の中でシチリアのないイタリアなんて何の心象も残さない、と書いている。
シチリア料理は“curtigghiu”の料理だ。つまり“cortile中庭”の料理。玄関から玄関、バルコニーからバルコニーへ、さらに口から口へと伝わり、バリエーションが豊富だ。それと同時にシチリア料理には、アラブから伝わったアグロ(酸味)やモンズ―のフランス料理から伝わったドルチェ、農民の食文化など、イタリアでも最大の美食文化の背景がある。どれもシチリア人の豊富な知恵から生まれた大地の産物を使い、食材に関しては無限の議論を巻き起こす。市場の存在も大きい。その料理は味の宇宙のようで、難しいだけでなく、危険だ。もつれを解くために島の端から端までノンナやツィーアやアミ―ケたちに質問し、著者も3人が携わっている。シチリアのシンボル3本足のトリナクリア、そのものだ。」
ゲーテの言葉も、トリナクリアの話も、やけに響く。さらにこの序文の隣にはパレルモの歴史的市場のテントで覆われた賑やかな通りの白黒写真とカラー写真の市場の美しい夜景、さらに市場やストリートフードの写真が続く。どの写真も初めてシチリアに行った時の、あの混沌と活気、ゴージャスさが懐かしくよみがえるものばかり。この空気感が伝わる優れた写真はこのシリーズの特徴で、このシリーズを永久保存版の特別なものにしている。
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